2020年に、F1オランダGPが1985年以来35年ぶりに復活します。2020年から3年契約なので、2023年までは確実に行われるということになります。開催されるザントフォールトはビーチとしても有名で、サーキットもビーチの直ぐ隣にあります。現在開催に向けて大規模な改修工事が行われています。
2020年にはオランダ以外にもベトナムのハノイでの市街地レースも加わります。1年に全21レースということだったので、どこかの国が脱落するのかもしくはレース数を増やすのかなどさまざまな憶測があります。脱落するとなるとスペインGP、ドイツGP、メキシコGPで1つ枠を争うことになりますが、スペインGPは政府が開催契約を1年伸ばすことを承認しました。メキシコGPも政府が資金援助を行い、契約更新の動きを見せています。2020年に関しては全22レースの可能性があります。
ザントフォールト・サーキットの歴史
ザントフォールト・サーキットが当時のザントフォールト市長の命によって建設され完成したのは1948年のことで、全長4195キロメートルでした。1952年からはF1レースが継続的に行われ、1972年には300万ギルダー以上の巨額の費用をかけて改修されました。
1970代から1980年代にかけてモータースポーツの騒音問題が起こりました。ザントフォールトでは1979年にサイレンサーを付けるなどの対応したものの、市民の不満を抑えることはできませんでした。数千ギルダーもの費用をかけて対応しましたが、結局1985年を最後にF1レースは行われなくなりました。2020年に開催されるザントフォールト・サーキットは大規模な改修を行い、当時の面影をほとんど残していません。
オランダGP復活の大きな要因
オランダには現在とても人気のあるF1レーサーが登場しています。そのためオランダではF1自体に人気があり、オランダ王室を表すオレンジ色の服で観戦している姿が世界中で増えています。ザントフォールトで開催されれば、スタンドはオレンジの海になるのではないかと言われるほど注目を集めています。
近年、レーサーの力量よりもチームの技術ばかりが目立ち、F1観戦者が減少している時期もありました。しかし人気のあるレーサーが現れたことで、F1自体にとっても好ましい方向に向いていると考えられています。熱狂的なファンが多い観戦は、会場がとても盛り上がるので、今からオランダGPを楽しみにしているF1ファンは多いです。